28日目

2015.3.24  28日目


 今日は筆記テストがあったため、少し早く起きて少し勉強しました。あらかじめ発表されていた試験内容では、

大問1:空欄に当てはまるものを4つから1つ選ぶ(単語)
大問2:空欄に当てはまるものを次の4つから選んで文を完成させる(文法)
大問3:空欄に当てはまるものを選ぶ(選択肢の数はバラバラ、漢字を書く)
大問4:次の文が正しいか正しくないかを判断する、
大問5:ある文章を()内の表現を使って書き換える、
大問6:Aに対する答えを()内の表現を使って書く、
大問7:提示したトピックについて、最低8文以上で作文する。

となっていたので、とにかく昨日作った作文をおさらいして、教科書の文法事項を見ていきました。実際あまり時間がなかったのでゆっくりと見ることはできませんでしたが、自分にとってあやしい部分はきちんと見ていきました。教室に入ると既に何人かが勉強していて、いつもとは少し違う緊張感がありました。8時になるとすぐに試験が始まり、遅刻してくる人もいませんでした。内容的には、中国語検定を受けているような感覚で、今回の授業で出てきたことの応用や、もう少し簡単なレベルの文も出てきて、私たちの総合力を見ているようでしたが、私にとっては馴染みの深い問題が多くて解きやすかったです。私は50分くらい経った時点で解き終わり、あとの10分で見直しをして提出しました。私が一番に提出したため少し不安でしたが、悔いはないのでまあいいかと思って教室を出ました。逸夫楼の一階に行くと修道大学の子たちがいて、口頭試験の練習をしていたため、私が質問をしてみて回答する練習をしました。ゴンダオが降りてくるまで何度か繰り返して、みんなきちんと答えられていたのでしっかりと勉強しているなと思いました。

 そのあとは一人で北语书店にいって本を見ました。前から気になっていた本を買って、満足しながら寮に帰りました。午前中はほとんどの人が寮にいないため、思い切って音楽を流しながらゴロゴロしました。こんな時間もあっていいなとここに来て初めて感じました。でも、今思えば天気も良かったし、外でお散歩したり本を読んだりするのもよかったかなと思います。

 お昼前になって、ゴンダオとタンティエンの口答試験が終わった連絡が入ったので食堂に向かいました。タンティエン」がすぐに来なくて待ちきれなくなって先に食べてしまいましたが、あとでタンティエンが関西外大の子たちを連れてやってきて5人でご飯を食べました。試験についての話が聞けたり、まだ言っていない場所の状況が聞けたりと新鮮で面白かったです。最後でしたが、たくさん話すことができて嬉しかったです。
 ご飯を食べ終えて寮に戻って解散すると、すごく眠たくて寝てしまいました。今日は夜にタンティエンと北京オリンピックの会場(鳥の巣)を見に行く予定だったのであまり長くは寝れないなと思いつつも、2時間も寝てしまいました。


  17:  30に集合して、鳥の巣に向かいました。地下鉄は乗り継ぎがたくさんあると聞いていたので、バスを調べてバス停まで行きましたが、バスがいっこうに来ません。中国のバスは時間が決められておらず、来たバスに乗るというスタイルなので、待ちきれず結局地下鉄で行きました。初めて8号線に乗ってドキドキしていましたが、無事に着きました。鳥の巣というのは、2008年の北京オリンピックの時に建てられたスタジアムのことであり、その見た目が鳥の巣のようであるとこから名付けられたそうです。駅を出た時点ですごくきれいに光っている建物が目に入りました。オリンピック公園といって、スタジアムだけでなくプールや体育館の併設されており、とっても広い広場でした。ライトアップも色とりどりで本当にきれいでした。夕日が沈んで行く頃に到着したので、空も鮮やかで素敵な空間でした。疲れも忘れて歩いていると、気がついたら最後まで来てしまっていて、今度は地下鉄を目指して歩きました。途中で道を尋ねたりして、また中国人の方の優しさに助けられました。


  時間もそんなに経っていなかったので、胡同で有名な什刹海に行きました。タンティエンがガイドブックで調べてくれていて、赤い提灯が有名なところだそうです。胡同地区の入り口から入ると、中国スタイルでありながら近代的なお土産やさんが立ち並び、本当に居心地の良い観光地でした。チョコレート屋さんやカフェ、おしゃれな文房具屋さんなど、どれも入ってみたいお店ばかりでした。私たちはまず、チョコレート屋さんにあった小さな飴に惹かれて中に入ってみました。本当に小さな飴で今年の干支である羊が書かれていたり、吉祥と書かれていたりと可愛い中にも中国らしさが出ていて本当に気に入りました。また店員さんもフレンドリーな人で、私たちが日本人であることを知りながらたくさん話しかけてくれました。彼女の中国語は南方の訛りが入っていて、私もタンティエンも聞き取れませんでしたが、辞書やペンを使って上手に説明してくれました。すごく優しかったです。私が小さな瓶に入った飴が欲しくて行ってみると、最初「これは2つで45元だよ」と言っていて、さすがに高いのでやめようとしました。するとそれに気がついたのか、急に「10元でいい」と言ってくれて、しかも2つで10元にしてくれました。お友達のような感覚で少し話してお店を出ました。私にとってはすごくいい買い物だったと思うし、いい経験ができたと思います。

 そのあとはおしゃれなハガキ屋さんに入りました。たくさんハガキが並んでいてしかも、中国の名所のハガキが多くて観光客にはもってこいでした。また、ここでは手紙も書けるようで、手紙を送らずに貼って帰る人もいるようでした。なんだか素敵な空間だなと思いつつ、5枚ほど選んで買いました。お土産やさんでポストカードを買うよりも納得して変えて本当によかったです。たくさん的屋さんもならんでいましたが、あまり食べたいものがなくどんどん進んで行くと今度は川が見えてきました。赤い提灯はいっこうに見えず、探しているとたくさんのバーがあるところに行ってしまい、客引きを巻くのに苦労しました。でも一つ学んだことは中国のバーでは若者が歌やバンドを演奏することが多いといことです。爆音で外まで聞こえてきて少しうるさかったのですが、これが中国流かと思いつつ楽しみました。


さらに赤提灯を目指して歩いていると、今度はポールダンスをしているお姉さんを見ました。ここはそういうところなのだと初めて気が付き、少し怖くなって急いで出口を目指しました。タンティエンはだいぶん前から気付いていたらしく、笑顔がなくなっていてどうしようとすごく不安になりましたが、出口を見つけて出て行きました。でも、出口から歩いてきたところを見ると、夜景がとても綺麗で素敵な感じがしました。写真に収めて地図を見に行き、地下鉄の駅を目指しました。地下鉄に着いた時の安心感は計り知れないものでした。

 そこから五道口まで帰ってきて夜も遅くなっていたので24時間空いているケンタッキーでご飯を食べようと思いましたが、ケンタッキーはマクドナルドの2倍ほど高かったので、マクドナルドへ行きました。日本とあまり変わらないので安心して食べることができました。最後にマクドナルドで桃のリキュールとサイダーと紅茶をミックスしたジュースを買って帰りました。珍しいものもあるものだなと思いましたが、すごく美味しくて飲み干すのがもったいないくらいでした。

寮に帰るとルームメイトがお出かけをする準備をしていたので、ちょうど入れ替わるようにしてタンティエンが私の部屋に来ました。少し話した後、別れましたが、よく考えれば明日口頭試験がありました。朝の時間に余裕があるので早く寝て準備をしようと思いました。今日受けた友達たち曰く、口頭試験に必要な準備は本文を読んでおくことと発音を確認しておくことだそうなので、ゆっくりと復習しようと思います。