第1回島根大学中国文化講演会を開催しました



 7月10日(金)午後12:45から,教育学部棟2階25番教室において、拓殖大学  外国学部教授の立松昇一先生をお招きし、外国語教育センター主催による「第1回島根大学中国文化講演会」を開催しました。主な対象は、中国語Ⅰを受講している1年生及び中国語実用化プログラムの履修登録者でしたが、参加者は、100名を越え、準備した教室があふれんばかりの盛況ぶりとなりました。


   講演会の演題は「中国の昔と今―文化・社会・言葉を通して―」で、立松教授が現地で撮影された写真や収集された資料を基に、中国の伝統文化から話が始まり、現代中国の都市の姿と農村の姿、そして、特に、「80后」と称される1980年代生まれの若者たちの文化に至るまで、幅広いトピックをカバーする講演内容でした。中国は、ただ広大な国土を持つ国というのではなく、長年の歴史伝統があり、さまざまな人々がいるということを、改めて実感できる講演会となりました。参加した学生さんが理解しやすいように、講演内容を補うハンドアウトも準備されていましたが、さらに詳しくメモを取りながら聞き入る学生さんの姿が印象的でした。




   立松教授から次々と出てくるエピソードに耳を傾けながら、あっという間に講演時間が過ぎてしまいましたが、参加した学生さんは、この中国文化講演会を通して、語学学習は、単にスキルを身につけるばかりでなく、その背景にある文化や社会状況の理解がいかに大切であるかを学べた意義深い講演会となりました。









第1回島根大学中国文化講演会


最終の日

2015.3.27  / 2015.3.28  最終の日


 今日は6:30に起きて7:00からゴンダオと運動場でウォーキングをしました。はじめは、歩くだけのつもりでしたが、走りたくなって走るのと歩くのを一周ずつ交互に行いました。2セットした時点で少し疲れたため、運動場横のトレーニング器具のところへ行って筋トレをしようとしましたが、二人とも筋肉がなくて何もできませんでした。仕方なく、寮の裏手にある公園に行って老人用の運動器具で体を温めました。トータルで2時間ほどしましたが、朝の運動の心地よさを感じて気分が良かったです。

  帰ってきてすぐにシャワーを浴びて洗濯をしました。せっかくなので洗濯をして帰ろうと思いましたが、回したその瞬間に乾くか心配になりました。でも、夕方には乾ききっていました。本当に良かったです。しかし、少しハプニングがありました。洗濯が終わってから部屋の鍵が開かなくなりました。8階の服务员やフロントに駆け込みましたが、鍵に異常はないからとあまり話を聞いてくれませんでした。このままだと洗濯物も干せないしどうしようと思っていると、8階の服务员が部屋を開けてくれました。聞き取るのに時間はかかりましたが、理解できてよかったです。

 洗濯物を干して食堂へ行き、最後の食堂での食事をしました。私はどうしても小笼包が食べたくて買ったら、カードの残高が微妙になってしまい、どうしようと安いものを探していると、7(140)香茄子炒を見つけて買いました。量が多くて困りましたが、すごく美味しくてたくさん食べてしまいました。最後にこんなに安くて美味しいものに出会えるとは思っていなかったので、少し嬉しくなりました。

 そのあとはすぐに寮に帰って北海公园へ行く準備をしました。やっぱりドアが開かないので聞いてみると、ドアが壊れているそうで、午後に点検があるまでは毎回開けてあげると言ってくれました。同屋と不安になりながらもなんとか気持ちを切り替え、タンティエンと北海公园へ行きました。地下鉄を降りるとすぐにどのように行けばいいのかが分かり、二人でゆっくりと歩いて行きました。時間があまりなかったのと私の中国元の残高が少なかったこともあり、建物に入る券ではなく、その周りを歩ける票を買いました。少し残念でしたが、賢い選択だったと思います。建物に入れないとは言っても、幾つかのお寺には入ることができました。頤和園と雰囲気は似ていますが、もっと大胆に色使いがなされていて、その中に鎮座している仏様も青い頭をしていて斬新でした。湖辺を歩いて花や水の輝きに癒されながら公園を抜けました。敷地を出ると、地下鉄の駅がどこにあるのかわからないため、近くの人に聞いたりして進んで行きました。私たちが歩いた道は本当に北京らしい下町のようなところで、最後の最後に想像していた中国を体験できました。また、国家図書館や政治にまつわる建物など、重要な建物がたくさんありました。迷いながらも良い経験ができました。大分歩いて駅に着き北へ帰りました。
           
         
                                    
そのあとはティエンバンとその同屋とゴンダオとで蛙料理を食べに行きました。私は蛙が大好きです。魚のたらと鶏肉の中間のような触感で面白いので、もし日本でまた食べられるならまた食べたいと思うくらい好きになりました。ティエンバンと同屋はケンカするほど仲がいいという感じで見ていてほほえましかったです。いろんな人と交流できて本当に楽しかったです。

19時にみんなで休憩して帰国前の最終確認をする予定でしたが、約半分の人が遅れてしまって少し険悪なムードになりました。でも、そのために最後に気を引き締めることができたと思います。いいことばかりでないのが旅の定めなので、これもまたいい経験になりました。確認した後は部屋に戻って荷造りをしました。洗濯物をたたんで服や勉強道具をしまって日用品やお土産などをたくさん詰めていきました。同屋や後に入ってくる人たちのためにおいていけるものは置いて行こうと思いました。シャンプーやリンスを始め、シャワーを浴びる時に必要なものは置いていき、また日常的に使うティッシュや綿棒なども全部同屋にあげました。喜んでくれて良かったです。しかし残念なことに、同屋は今日パーティーがあるそうで22時頃に出て行ってしまいました。写真だけは撮りましたが、もっと話しができたらよかったなと思います。

準備をしているとJoyとその友達が部屋に遊びに来てくれました。泣きながら言葉を交わし、日本に来るときは私に連絡を、タイに行くときはJoyに連絡をと約束して別れました。本当に本当にJoyとの出会いはかけがえのないもので一生忘れないと思います。

ほとんどの荷物を詰め終えてゴンダオと一緒に売店へ行きました。夜2:00まで空いているのですごく便利です。明日の朝ごはんを買おうと思いましたが、なんだか無性にチョコがけの柿の種とプリッツが食べたくなって買ってしまいました。ちなみにプリッツは中国語で百力滋と言います。私の部屋に戻ってたくさん話をしようと思いましたが、すごく眠たくなって30分だけ寝ようということになり、1:30からアラームをかけて寝ました。そして気づけばもう3:45になっており、慌てて飛び起きて支度を始めました。集合がロビーに4:30だったので本当に焦りました。しっかり忘れ物がないかを点検してなんとか間に合い、ロビーへ向かいました。

  みんなもすっかり準備をしていて帰れる状態になっていました。先生はいませんでしたが、一緒に日本へ向かう大学院生の草くんや梁くんに式をしてもらいながらバスに乗り込み、出発しました。バスの荷物入れがやけに小さくて全部のスーツケースを入れることは到底できず、みんなで協力して積みました。協力作業はあまりしてこなかったのでなんだか楽しかったです。
 
 無事空港に着き、まず、違う飛行機で福岡へ帰るタンティエンと別れました。一ヶ月間ほとんど毎日顔を合わせ、持ち前の明るさと自信に圧倒されながらも、いろんなことに気づかせてくれたタンティエンに本当に感謝したいと思います。別れ際ゴンダオと三人で泣いてしまうくらいこれは素敵な出会いでした。一生忘れないと思います。
 そのあとは、丁先生と合流してチェックインをしました。本来スーツケースの重さは23キロまでですが、私や他の何人かはオーバーしていて超過料金が取られるか不安でした。しかし、26.3キロの私の荷物でさえ、通常通り通してくれました。ドキドキしたけど本当に良かったです。北京に来るまでは北京を去ることが名残惜しくなるとは思ってもみませんでしたが、複雑な気持ちになり、またここを訪れたいと心から思いました。飛行機で日本へ向かう間、大連を経由しましたが、中国での生活に慣れすぎて、日本での生活が想像できませんでした。

  広島空港に着いたら郭先生が出迎えてくださって他の子たちの親御さんたちも来られていました。みんなで軽くまとめをし、修大の子たちはこれからのことを伝えられて、記念撮影をして解散しました。私は同じ大学の子が一人もいないので、ここでみんなとお別れすることとなりました。みんなに「頑張ってね。また会おうね。」と言ってもらえてすごく嬉しかったです。色々とありましたが一つの大きなことをみんなで乗り越えられたことでやはり何か大事なものを得ることができたと思います。みんなと出会えて本当に良かったと思います。

  ゴンダオともしっかりお別れをして私はリムジンバスで広島バスセンターへ向かいました。たまたまシャーユエンのゼミの先生と一緒になり、いろんな話を聞かせていただきました。他の大学の授業の感じや、インターンシップの裏情報など、ほかでは聞けないようなことが聞けて楽しかったです。この留学では、最後まで素敵な出会いがたくさんありました。どれもかけがえのないものですが、改めて出会いと別れの繰り返しを感じ、こうやって人生を歩んでいくのだなと感じました。シャーユエンの先生は先に降りられて、バスセンターの中で、一人で松江行きバスを待っているとき、思わずコンビニでおにぎりを買い、また和菓子屋さんで苺大福を買いました。日本人である私にとって、日本食が一番あっていることは言うまでもありません。本当においしく感じました。また、それらを買った時の店員さんの反応や乗車券を買う時の係りの人の姿勢は本当に暖かくて、「お疲れ様でした。ありがとうございました。」という些細な言葉でも、ずっしりと心に響きました。日本へ帰ってきた実感が湧きました。また、知らない人同士でも譲り合って微笑みあう、そんな文化が私はやっぱり大好きです。忘れかけているその習慣を早いうちに取り戻せたらいいなと思います。とはいえ、文化に優劣はありません。その地にあった文化が発達しています。私は日本人であることを誇りに思いつつ、ほかの文化に柔軟に対応していけたらいいなと思いました。

  松江に向かっている途中、色々と今回の留学について考えていましたが、思い出すのは楽しいことばかりで、考えれば考えるほどまた行きたいなと思いました。リスニング力やスピーキング力に加え、総合的な中国語力やコミュニケーションスキル、異文化理解力も大分身についたと思います。長いようで短い一ヶ月でしたが、たくさんの収穫がありました。これらの経験は私の人生をより充実させてくれると思います。(完)

今回のスケジュール:


  午前中 午後
2月25日(水)             到着
2月26日(木) 大学散策 北京烤
2月27日(金) 試験 クラス分け発表、北京大学
2月28日(土) 天安門広場・故宮・景山公園・王府井
3月1日(日) ホームステイ
3月2日(月) 授業  
3月3日(火) 授業 映画,汉语桥
3月4日(水) 授業 公园
3月5日(木) 授業 汉语桥
3月6日(金) 授業  
3月7日(土) 万里
3月8日(日) 餃子パーティー
3月9日(月) 授業  
3月10日(火) 授業 开放大学訪問,汉语桥
3月11日(水) 授業 お茶の講義
3月12日(木) 授業 798芸術区,汉语桥
3月13日(金) 授業 日本語専攻交流会
3月14日(土) 天津旅行
3月15日(日) 盧溝橋
3月16日(月) 授業  
3月17日(火) 授業 阜城門,西
3月18日(水) 授業  
3月19日(木) 上海へ移動
3月20日(金)
3月21日(土) 上海
3月22日(日) 北京へ移動
3月23日(月) 授業  
3月24日(火) 試験  
3月25日(水) 試験 頤和園
3月26日(木) 授業 お別れ会,西
3月27日(金)   北海公园
3月28日(土) 帰国

30日目

2015.3.26  30日目


 今日は最後の授業に行きました。何をするのかと思っていましたが、いつも通り授業をしました。でも、前半は特に文法事項も少なかったので、さらっと単語を通してあとは話しました。初めの方ではできなかった会話を全員ができるようになっていて先生が言っていることもきちんと聞き取れるようになっていました。みんなで大きく進歩したことが本当に嬉しいです。後半も、少し本文をまとめて、それが終わるとすぐに会中心に行きました。みんなでご飯を食べるためです。



B16班は二つのテーブルに分かれて座って楽しく話しながら食べました。私はおばあちゃん先生の隣でなんとか話すことができて、その先生の経歴を聞いて印象が変わり、もっと話したかったのですが、中国語が出てこなくて難しかったです。またもっと話すことができたらと思いました。みんなでいっぱい写真を撮って、私はいつもギリシャのおじさん学生の隣でずっとひっついていたのですが、文化の違いを超えて逆に心地よかったです。このような体験はここにこないとできなかったと思います。ともに苦楽をともにした国境を超えた仲間との最後の別れの時、少し悲しくなりましたが、それぞれが自分の夢に向かって歩いていくことを応援したいなと思いました。本当に素敵なメンバーだったので絶対に忘れません。最後に米拉,多利,波天とハグをして微笑みあったことも私にとってはすごく貴重な経験でした。違う国の人と英語以外の言語で触れ合えたことは本当に素敵な経験で、より一層言語が好きになりました。みんなの笑顔を糧にこれからも頑張っていこうと思います。

 みんなと別れてからは一旦寮に帰って荷物を置いてから超市へ行きました。これがきっと最後の買い物です。このスーパーにはたくさんお世話になりました。北京のお菓子をたくさん買って帰りました。日本にいるみんなにもこの美味しさが伝わるといいなと思います。

 そのあとは王欣先生と丁先生と丁先生の奥さんとでご飯を食べに行きました。17:00に西集合だったので16:00すぎに寮を出て地下鉄で向かいました。今日は迷うことなくいけました。途中で英語圏のどこかの国のおじさんがすごく揺れる地下鉄で私を何度も支えてくれて、また人の優しさに触れることができました。本当に嬉しくて私が降りるとき何度もお礼を言いました。やっぱり人と国籍はあまり関係ないなと改めて思いました。西はたくさんの乗り換えがあり、何号線のホームで待てばいいのかわからず、とりあえず乗ってきたホームで待ちました。やはり先生たちは違うホームにおられたようでしたが、私を探してくださって無事会うことが出来ました。

携帯電話が使えないのが少し不便に感じましたが、これもまた海外らしくていいなと思いました。お店を決めてから王先生と合流し、たくさんご飯を食べました。料理を食べた後、食パン一斤分のデザートをほぼ一人で平らげました。これまでにないほどたくさん食べましたが、青島ビールも飲み、満腹感がわかりませんでした。楽しかったけど自分の食欲に驚くばかりでした。王先生に会うと急に島根大学を思い出して少し恋しくなりました。でも今はあまり帰りたくありません。やっと授業のほとんどを理解できるようになったし、北京での生活にも慣れてきた頃なのにここを離れるのが寂しかったりします。本学生の友達もでき始めていたので、もう少しいたらもっと楽しいだろうにといつも思ってしまいます。中国にいるのは明日1日だけですが、大事に時間を過ごしていきたいと思います。王先生と別れた後はまた地下鉄に乗って帰りました。地下鉄にも慣れ、一人で乗っても全然怖くありませんでした。振り返ると大きな変化です。この留学を通して得たものは計り知れません。この一瞬一瞬を大事にしていきたいです。