25日目

2015.3.21  25日目


 今日は9時にホテルを出発して、豫园に向かいました。地下鉄で切符を買って…そういえば切符の書き方を記していませんでしたが、切符の自販機の前に立ってまずは行きたい駅の号線を選択し、駅を選択すると何元かかるのかが表示され、そのあと枚数を選択します。ちゃんと選んでお金を入れるとカードが出てきて、はじめに入り口を通る時はICカードのように使って、出るときはカードを機会に挿入するとそのまま回収されます。上海の駅でも北京と同じように改札を通る前に空港と同じような機会による荷物の検査がありました。

 地下鉄の話はこれくらいにして,豫园の話に戻ります。その辺りは大きな観光都市として発展していて、駅を出るとすぐに屋台やお土産屋さんが見えてきました。見たい気持ちを必死にこらえて豫园の入り口を目指しました。ここでも学生割引が効いて嬉しかったです。


中に入るとすぐに大きな庭園が見えてきて、しかも言葉が出ないくらい素敵な庭園でした。写真に撮るよりも目に焼き付けたい気分になるくらいでした。回っていると、屋根の上にいろんな動物や兵士さんがいたり、塀の上の方に勇ましい龍がいたりその瓦が龍墓体をかたどってクネクネしていたりと本当に面白かったです。また、お花もたくさんあって本当に綺麗でした。そして今日が土曜日だということもあり、観光客が多く、しかもいろんな国の言語が聞こえてきました。日本語が聞こえてきたときには親近感が湧き、英語もまた穏やかな気分になり、ドイツ語やフランス語が聞こえてくるとワークステーションの先生方の顔が思い浮かんできたりと本当にそれだけでも面白かったです。蘇州にはない雰囲気を味わうことができました。本当に素敵な部分が多くて私も奥さんも写真を撮ったり眺めたりするのに一生懸命ですごく長い時間を豫园の中で過ごしました。中国の観光名所、とくに庭園を訪れる際には、瓦や屋根、壁の装飾などに気を配って眺めるといろんなものが見えてくるということがわかりました。いつかまたほかの庭園でも実践したいです。豫园をでて、少し軽食をと大きな包子と硬い方の豆腐の煮物を食べました。肉まんにストローをさす発想がすごいな思いながら食べていました。日本ではまず熱いものをストローで飲む習慣はありません。でも、新しい感覚で楽しめました。またそれを買ったお店の近くには、「千と千尋の神隠し」の油屋と同じような建物があって余計に興奮しました。本当に素敵でした。

 そのあとは色々とお店を回っていろんなお土産を買いました。北京ではあまりお土産を見つけられなかったのでお土産のほとんどを上海で揃えました。上海の方が衛生的に良かったこともありますが、日本人好みのお土産が多いように思いました。奥さんが上手に交渉してくださったため、結構安く買えました。私が外国人であることはわかるみたいで何度も韓国人と間違われました。なぜでしょう…?たくさん買いましたが、奥さんの勧めで誰に何を買うか、また予算はどれくらいかをだいたい決めておいたのでスムーズでした。お土産を買い揃えると今度は柔らかい方の豆腐のスープと小豆と桂花の甘いお餅を食べました。どれも初めて食べましたが、すごく美味しかったです。

そのあとはスーパーに行ってお菓子類のお土産を買いました。おみやげ屋さんで買っても良かったのですが、少し高かったのでスーパーで買うことにしました。また、お土産屋さんのお土産は日本人の口に会うかわからないようなものが多く怖かったのですが、スーパーのものは正体がわかり、買いやすかったです。明日の朝ごはんとお昼ご飯も一緒に買ってスーパーを後にし、とりあえずホテルに戻って荷物をおろしました。

スーパーから駅に向かう際に住宅街を通り、差にかけられた洗濯物が刺さっていたり、洗剤が地面を流れていたり、魚屋さんにザリガニやカエルが売られているのを見て、裏の上海を見たような気がしました。奥さん曰く、目覚ましい発展を遂げている上海ですが、こういう問題は後を絶たず、年々すごいスピードで増え続けているそうです。中国の問題を目の当たりにし、開いた口もふさがりませんでした。いろいろと考えることはありますが、ここにはまとめきれません。

 たまたま「小南口」という駅から乗ったのですが、ホテルで休憩した後、ホテル周辺でちまきと餃子を食べた後、また「小南口」に向かい、港を目指しました。老码头という地区でしたが、駅から少し距離があったので歩いていると、ゴミを必死に集めているような人々を見ました。また大きな経済格差を身で感じ、少し深刻な気分になりました。有名な上海の夜景の地区のすぐそばでこういう人たちも生活しているのだと思うと、本当になんとも言えないくらい感じることが多かったです。今までは中国の闇の部分について知る機会はほとんどありませんでしたが、ここにきてやっと感じることがありました。どの国も問題を抱えており、その種類も様々であると身をもって感じました。

  码头につきましたが、一番大事な部分が工事中で思うように見られず、すぐに立ち去りました。少し残念でしたが、また今度来たときのお楽しみとしてとっておこうと思います。そのあとはタクシーに乗って夜景が綺麗な馬車に向かいました。上海初日に見たものとはまた違う角度で見ることができ、本当に綺麗でした。奥さんがたくさん綺麗に写真を撮ってくださり、大満足でした。週末ということもあり、人が多くて大変でしたが、また「小南口」から地下鉄でホテルの最寄り駅まで帰ってきて、ホテルまでの道のりにあるお店で麻辣を食べました。今まで興味はありましたがやり方がわからず食べられていませんでしたが、奥さんに教えてもらい注文することができました。日本でいうと小さな鍋の具材を自分で好きなだけとって作ってもらうというものでした。たくさん野菜が取れるし、少し辛いくらいにしてもらったので、体がいい感じに温まってしかもすごく美味しかったです。

 今日は食べて遊んで歩いてと本当に充実した日でした。色々と考えてくださる奥さんに感謝したいと思います。この上海の旅も明日で終わりですが、無事ここまで楽しめたのも彼女のおかげです。本当にありがたいです。また、場面にあった中国語を教えてくださるので本当に勉強になります。文化を知る意味でも勉強の意味でも上海を訪れて本当に良かったです。