21日目

2015.03.17  21日目

  今日もいつもどおり登校し、授業が始まりました。初めてタンティエンの隣を離れ違う席に座ってみました。すると隣に座ってくれたのは関西外国語大学の田中さんでした。席を変えたことで違う視点から授業を受けることができたし、何より他の学生の学習方法やレベルが知れて刺激を受けました。もっと早くからしておけばよかったなと思います。明日もまたやってみます。

 授業が終わるといつものように食堂の3階に向かい、昼食を食べました。もう違和感もなくなってきて日常の一部になってきたことに驚いています。寮に帰って丁先生と合流すると、まずは銀行に向かいました。上海のための資金調達のためにクレジットカードでお金をおろしました。換金よりもすごく簡単で驚きました。ゴンダオも一緒に引き出そうとしましたが、未成年であるせい引き出せませんでした。

  そのあとは、阜城に行きました。私たちはてっきり西に行くと思っていましたが、こちらの方が市場で安いということで連れて行ってもらいました。街の雰囲気は五道口よりも少し都会で、大きな道が多い印象でした。最近の空気は本当に悪くて、いつも濁っているので景色の綺麗さはそれで半減してしまいしました。しっかりとマスクをして地下鉄から15分ほど歩くと、その市場につきました。そこは子供が喜ぶ遊園地のようなつくりでした。少し戸惑いながら入ってみると、小さなお店が屋台のようにたくさん並んでいました。並んでいる商品は全て食べ物ではありませんでしたが、ダイソーに来ているような感覚になりました。売っているものはそんなに安くないものなのにすごく不思議でした。私たちは中国のお守りを見に行って少し買いました私たちは日本人だったので簡単にはまけてくれませんでしたが、先生が言うと2/3まで値段が下がりました。言語が通じないもどかしさと外国人に対する態度で少し悲しくなりました。私も少しお土産を買って今度はチャイナドレスを見に行きました。違う建物の中にありましたが、最近は需要がなく売れないため、あまりありませんでした。こうやって伝統衣装が少なくなっていくのだなとしみじみ感じました。

市場を出て、有名だというビーフン屋さんに行きました。牛すじが入ったものを頼み、スープを飲んでみると、日本では飲んだことのない味がしました。でもすごく美味しかったです。カレーと何かを足したような味でした。牛すじの他にはナッツやピクルスみたいなえんどうが入っていました。これはすごく酸っぱいそうで、奥さんにも「食べてみて」と言われましたが、私にとってはお酒の味が強くて、酸っぱさはそんなに気になりませんでしたが、何よりも組み合わせに驚きました。麺もツルツルしていて美味しかったです。それから少し歩いて西の方へ向かいました。ずっと歩いていて足が疲れたのでバスに乗りましたが、いくつかのバス停を過ぎると満員も満員になってしまい押しつぶされそうになったのでおりました。いい経験をしたと思います。

二駅ほど地下鉄で移動すると西につきました。まず見えてきたのは大きな本屋さんです。少し入って中国語教育や英文のところへ行きました。いつまででも眺めていれるくらいたくさんの本が並んでいて、私にとっては素晴らしいところでした。児童用のピンイン付きの物語を一つ買いましたが、清算するときにおじさんに声をかけられました。私は何を言っているのかわかりませんが、奥さんは険しい顔で「不用不用!」と言っていました。後で聞いてみると、カードを使ってポイントをため、そのカードを他の人に売ろうとしていたそうです。そのポイント稼ぎに私の本も使いたかったのです。店員さんも見ているのにすごいことをするなと本当に驚きました。

  本屋さんを出ると、天安門広場前の大きな道を見ながら、イルミネーションで輝くデパートの方へ行きました。デパートに入ってまず目についたのがGODIVAです。なかに入ってみてみると、なんと日本では1000円くらいで買えるものが200(4000)もしていました。本当に驚きました。すると先生は、「ここは一番物価が高いから気をつけて」と言ってくださり、他のも見てみると、だいたい日本の物価の24倍くらいしていました。日本も東京に行くとそうなのかもしれませんが、私は行ったことがないのでピンとはきませんでした。

もうひとつフランスの老舗百貨店に入りましたがこっちは最先端のおしゃれのようで私はその商品の良さがわかりませんでした。例えばスケスケのワンピースや絵画のような柄のジャケットなど、ファッションモデルさんしか着ないようなものばかりでした。値段もすごく高いし、ここはどうやってお金が回っているのだろうと思うくらいでした。ただ、二つのデパートに共通して言えることは、トイレがすごく綺麗だということです。日本のトイレのようで、しかもフランスが老舗の方はトイレにトイレットペーパーが備え付けられていました。そのことにすごく感動しましたが、日本にいると当たり前のことであるということを忘れてしまっていました。いつもはティッシュを自分で用意して捨てなければいけないし流すこともできません。そのことに慣れてしまっていたのです。驚きました。

デパートを出て今度は地下鉄の駅の近くの四川料理店に行きました。羊のスープや牛肉まん、酢ベースのビーフンの和え物などが出てきました。私は羊肉を少しは克服したと思っていたのですが、臭いがきつくて食べられませんでした。私とタンティエンは全くダメでしたが、ゴンダオはすごく美味しそうに食べていました。本当にすごいです。ゴンダオがどこの国の人と結婚しても私は驚きません。でもこのお店はすごく安かったです。安くでいろんな地方の料理が食べられるところが中国の良さなのかなとも思います。
 あとは地下鉄を乗り継いで帰りました。またたくさん歩いたけれどいろんなところに行けて、たくさんのものを見ることができて嬉しかったです。