23日目

2015.3.19  23日目

 今日は7時に寮を出て北京南駅へ向かいました。初めて一人で地下鉄に乗って一人で行動したので少し緊張しましたが、意外といけてほっとしました。また、地下鉄の中では丁先生と同じくらいの年齢の人に席を譲ってもらったり、満員の中を守ってもらったりしてほっこりすることもありました。また色んな人から質問をされましたが、うまく聞き取れず答えられなかったのが少し残念でした。いつかはちゃんと返せるようになりたいです。

 8:30ごろに丁先生と奥さんと合流し、高の乗り場の方へ向かい、バーガーキングで朝食を食べました。注文するときに手元に見るものがなく、「个」が使えなかったので、その商品名を言うことができず困って一度は買うのを諦めようとしてしまいましたが、奥さんに読み方を教えてもらい、いざもう一度行ってみると発音を聞き取ってもらえなくて少しショックでした。しかし、店員さんが若いお兄さんで、英語で対応してくれました。Where are you from?” と聞かれて戸惑いましたが、とっさに「我是日本人。」と答えて分かってくれたようで笑顔を返してくれました。些細なことですが私にとってはすごく嬉しいことでした。また、私の後ろに並んでいた男の子が日本語を話していて驚いたのと同時にその子のお母さんが中国語で返しているのを見てまた驚きました。きっとハーフの子で普段は日本にいるのだろうなと思いました。なんだかこれらのエピソードのおかげで少し不安がほぐれ、丁先生のいない奥さんと二人だけの上海の旅ですが、できるだけ楽しもうという気持ちが湧いてきました。

 出発の時間が近づき、出発ゲートをくぐって丁先生と別れると奥さんと私の二人だけになりました。私は中国語の勉強を、奥さんは日本語の勉強を、そしてたくさん伝えたいときは英語を使って会話をします。高の中で色々な話をしましたが、奥さんのほうがたくさん日本語をわかってくださるのでなんとか伝わりましたが、私ももっと話せたらと何度も思いました。私がわからないことがあると意味と同時に発音も教えてくださるので、中国に来てから1番勉強になっているかもしれません。丁先生が言ってくださったようにまた北京に戻る頃には少しでも成長できているといいなと思います。上海までの道のりは5時間ほどありましたが、そのうちの3時間半ほどは寝ていました。それ以外の時間で車窓を眺めて感じたことは、北京を出ると広大な農村地帯に出ることとそれぞれの村によって家の雰囲気や造りが違うことです。目を移す旅に景色が変わったので面白かったです。また、南京からはじっと工業地帯で、南京南駅ではビジネスマンがたくさん乗ってきました。さすがだなと思うばかりでした。さらに付け加えると、私たちの隣に座っていたのは英語圏の方でしたが、中国語を話すことができていました。こういう人が国際人なのだなと思いながら眺めていました。

 上海に着くと早速明日の蘇州行きのチケットを買いました。当日券はたくさんありますが、3日以内の窓口は一つしかなくてその上15:30に閉まると書いてあったので、並びながら間に合うか不安に思っていましたがなんとか買うことができ、安心しました。そこから地下鉄を乗り継ぎホテルに向かいました。地下鉄のシステムは北京とあまり変わりありませんでしたが、駅のホームで「松江」の文字を見てすごく驚きました。上海にも松江という地名があるそうです。ホテルに着くと本当に内装が綺麗で感動しました。部屋も広いし綺麗で少し日本を思い出しました。

  シャワーを浴びたりして少し休憩した後、先生のお友達と合流してご飯を食べに行きました。観光客はなかなか見つけられないだろうと思われる小さなレストランでしたが、料理がとても美味しくてたくさん食べられました。ご馳走してくださることになっていたらしく、残さないように頑張りました。先生のお友達の話される中国語は何だか難しく感じましたがなれると少しは聞き取れました。彼はすごく忙しいみたいだったのですぐに別れました。

そのあとは2人で南京街へいってショッピングをしました。華やかな場所でおばさんたちがダンスをしているのを見て驚きました。本当に中国は自由な国だなと思いました。私たちはたくさんの服やアクセサリー、お土産を見ていきました。明日以降どんなお土産を買うかの作戦も立てました。そのとき私は服を一着と珍しいお菓子だけ買いました。服の値段は日本と変わりませんが、気に入ったので良かったです。お菓子はあまり食べたことのない食感だったけど美味しかったです。一通り回った後、帰ろうということになり、あの上海の有名な夜景のゾーンに行きました。なんだか綺麗すぎてただぼーっと眺めていました。今でもはっきりと思い出せるほど綺麗でした。そこからタクシーを拾って帰ろうと思っていましたが、タクシーに乗りたい人がたくさんいてうまく拾えませんでした。結局30分後ほど後にタクシーで帰ってきました。二人で小さな困難をこういうふうに乗り越えたおかげで私たちは少し仲良くなりました。明日からも楽しみです。