出発日までの経緯




出発日までの経緯

  

 この研修を知ったのは、丁雷先生の紹介でした。私は初修外国語としてはドイツ語をとっており、二年生から中国語の学習を始めたので、私の拙い中国語でやっていけるのかと少し不安でしたが、就職活動のことを考えると、行けるのは今しかないかもしれないと思い参加を決意しました。

  参加日までの経緯としては、去年の年末十一月ごろに留学許可を申請する用紙を記入し、パスポートの写しや在学証明書とともに広島修道大学の郭春貴先生に郵送しました。漏れや間違いがないよう慎重に準備を始めました。そのあと、他の修道大学の学生のものと一緒に北京語言大学へ送ってくださったそうです。そして年始には、留学許可書が届いたため、今度はビザ発行のためにパスポートや記入用紙を旅行会社に送り、代理手続きをしていただきました。正直に言うと、パスポートを人に渡すのは初めてだったので少し怖かったのですが、丁先生の説明と郭先生からのメッセージによって安心させられました。旅行者の方もスムーズに作業をしてくださったので有難かったです。手続きについては思っていたほど大変ではありませんでした。
  
 勉強面については、私は去年の十一月に中検四級を受けようと思っていたので、九月から本格的に留学と試験を見据えた勉強を始めました。その試験までは、学科の勉強との兼ね合いを見ながら、平日はほとんど毎日単語の小テストと文法問題や模擬試験を解いていきました。なぜかほとんど苦に感じず、毎日新しい単語や文法を知れることが何よりうれしかったです。本当に私のペースで進めていったので負担はありませんでした。年が明けてからは期末試験もあり少し忙しかったため、あまり学習を進めることはできませんでしたが、頃合いを見計らっては、中検三級のテキストで中訳や和訳をしていきました。少し難しかったのですが、丁先生がずっと優しく的確に教えてくださったので、学習はスムーズに進めることができました。


  出発直前までは少しの不安でしたが、出発日が近づいてくるとどんどん不安が大きくなり始めました。私にとって留学は初めてで、どんなものなのかも想像しにくかったので怖くなりました。逃げ出したくなるほどです。英語と比べてみても勉強してきた年数も量も違うし、中国語は話せません。また、中国に対するイメージもあまり良くなかったので、心配なことはたくさんありました。家族や友達から反対されることも多く自分の気持ちを貫くのは大変でしたが、中国語ともっと親しくなりたい、本当の中国を知りたいという思いだけで出発日を迎えました。勇気を振り絞り、広島空港に向かいました。