1日目

2015.2.25  1日目


  広島空港で広島修道大学の郭先生や他の学生たちと合流しました。私は少数派だったので少し馴染みにくいところもありましたが、優しく話しかけてくださり、何人かとはすぐに打ち解けました。

  セキュリティーチェックなどを終え、飛行機に乗り込むと機内食にちまきが出されました。すごく珍しいなと思いながら美味しくいただきました。大連を経由して行ったのですが、大連に着いた時、気温は0度ですごく寒いし、空も濁っていたので不安になりましたが、北京に着くと気温は6度で空も澄んでおりとてもいいお天気でした。なんだか歓迎してくれているみたいで嬉しかったです。

 北京空港はとても大きな空港で、想像していたよりもすごくきれいでした。また、バスで大学まで行くときに見た景色もネオンが華やかで建物も大きくきれいだったので、とても都会的な感じがしました。中でも2008年の北京オリンピックのために建てられたという鳥の巣とよばれる建物は、とても大きくてライトアップもきれいでした。

  寮に着き、部屋ごとに分かれると急に寂しくなりました。私たちは二人の相部屋でしたがルームメイトも帰省したような痕跡を残し、いませんでした。いろんな想像をしながらものすごい緊張と不安に襲われ、いても立ってもいられなくなり、その上電気もつかなかったのですぐにロビーへ向かい丁先生に助けてもらいました。本当にありがたかったです。

  夕食を買いに売店に向かうと、日本人メンバーが集まっており、すごく安心しました。みんなでご飯を買った後、ルームメイトがいたという仲間の部屋に行きました。4年も北京にいるという韓国人の方でした。英語と中国語を交えながらアニメについて話したりして和やかな雰囲気でした。これで少し不安は小さくなりました。このころには仲間たちとはほとんどみんな打ち解けあい、笑い話もできるようになっていました。

  このあと、春節のため1週間ほどWi-Fiが使えないことを知り、郭先生のご厚意でSkypeを使って親に電話をすることができました。不安でいっぱいだった私は、お父さんの声を聞いただけで涙が溢れそうになりました。私自身の心の弱さを痛感しました。
 
 寮については、思っていたよりもきれいでした。しかし設備の面でいうと、シャワーとトイレの位置が近すぎて、タイルがびしょびしょになったり、トイレットペーパーもなかったりと散々でした。ティッシュについては、売店に売っていて助かりました。不安なことばかりでホームシックになりかけましたが、何とか抑え、涙をこらえながら床に入りました。


  明日は校舎見学です。北京ダックも食べるそうです。楽しみな気持ちと不安な気持ちがうずめいていますが、今日はゆっくりと日本から持ってきた本を読んで気持ちを落ち着かせようと思います。