4日目

2015.2.28  4日目


  今日は朝8時に集合し、天安門広場に向かいました。7:55頃にロビーに向かうと、丁先生に突然丁先生のお家でホームステイすることを知らされ、すぐに用意しました。驚きと同時に、ちゃんと話せるのかと緊張してきました。でも、あの有名な天安門にみんなで行けるので、とりあえずはそちらに集中しようと思いました。

16人を5つの班に分け、それぞれの班に、日本人留学生や日本語の勉強をしている院生の方がついてくれて、班行動を心がけるように指示されました。雨がほとんど降らないという北京で今日は小さな雪が降っていました。風も強く、みんな寒そうにしていました。他の大学の仲間たちは冬の東北と聞いていたようですが、「なめていたな」と散々言っていました。私は松江にいるときと同じような服装をしていましたが、比較的に大丈夫でした。でも、ニット帽や手袋があったらなお良かったと思います。カイロがあったらもっと良かったなと思いました。バスを乗り継ぎ、地下鉄に乗って前門まで向かいました。地下鉄はみんなの意見いわく、東京のものと似ているそうです。たくさんの路線が混じり合っていて、慣れるのには時間がかかりそうだなと思いました。地下鉄の駅に入ると、まず荷物の赤外線チェックがあります。そのあとバスで使ったときと同じカードを使って乗車しました。人が多くはぐれてしまいそうになりましたが、乗り継ぎのある駅に着くと人が減り、安心できました。前门に着くと、さらに寒さが増していました。薄着だった人は本当にきつかったと思います。そんな中で院生の方がニット帽を貸してくれたり、丁先生が手袋を貸してくれたりと、中国の方の優しさを感じる瞬間があり、みんなでほっこりしていました。

前门では、たくさんの屋台やお店が立ち並び、賑やかでした。スターバックスやUNIQLOをはじめ、ハーゲンダッツもあり、また中国でも有名だというお店がたくさん並んでいました。建物の形も中国風だったので、見ているだけでも面白かったです。何人かは屋台で軽食を買っていました。前門を向けると天安門広場の入り口と国会が見えてきました。壮大で入り口の前の広場も日本とはスケールが違いました。毛沢東の肖像画を始めたくさんの写真を撮りながら故宮を目指しました。


故宮の入り口は二つあるのに有名なのは前だけということも面白かったです。そんな大きな入り口がたくさん見えました。「これがまだあと10個くらいあるよ」と聞いたときは本当に驚きました。ずっと歩いて行くと、その建物の間は先へ進むほど豪華になっていきました。また、その建物の中には、日本のお寺で見るような様々な形の像が置いてありました。その門は赤く、横に9個縦にたくさんあり、長方形を描いている金色の出っ張りがありました。中国で9という数字は「永遠」という意味があるそうで、縁起がいいと聞き、通り過ぎるたびに触っていました。また、観光客用に舗装されたきれいな道もありますが、600年の歴史があるという石畳もありました。故宮は昔の王様と皇后様の住居だったそうですが、日本の大奥のようにたくさんの女性が近くに住むということはなかったそうです。こんなに広い中で王様と皇后様だけというのもすごいことだなと思いました。私が気に入ったのは皇后様のお部屋です。女性らしい柔らかな作りで、きれいな刺繍がたくさんありました。驚いたのは、皇后様のお部屋の隣に小さな赤いスペースがあったことです。先生に聞くと、王様と皇后様が一緒に寝ているとき、王様が不倫のために抜け出すときに使っていたということでした。こんなに公な場所があっていいのかと本当に面白かったです。


故宮の出口までは、約1時間半ほどかかりましたが、その先には景山公園がありました。景山公園の麓には、明の最後の王様が首をつったという大きな木も見えてきて、歴史を感じずにはいられませんでした。山の頂上に建物が見えました。あそこまで登ると聞いたときはすごく大変そうに見えましたが、登ってみるとそうでもなかったです。頂上からの景色は良かったのですが、雪で空も曇っていたため、あまり遠くまで見れなくて少し残念でした。頂上から降りるときに石で作られた急な階段があったのですが、私は荷物が重かったこともあり、降りるのが怖かったです。女の子たちは少し苦労していました。


景山公園から出ると、今度はジャージャー麺を食べにまた歩き始めました。ジャージャー麺のお店に着くと、「寒い寒い!」と言っていた子も歩くことで少し収まったようでした。私の隣は院生の方でした。私の片言な中国語を何度も聞いてくださり、また日本語でも会話をしました。中国語で通じた時の喜びはとても大きかったです。ジャージャー麺は日本のものと大きな違いがありました。でも、味噌味はすごく美味しかったし、上に乗っていた白と紫のミックスされた色をしている大根もシャキシャキして美味しかったです。


食べ終わるとすぐに東京でいう銀座のようなところに行きました。王府井です。大きなビルがたくさんあって、PRADATifany.coなど高級なブランド店がたくさん入っていました。ここで2時間半ほど自由行動がありました。私は丁先生とTTさんの3人で回っていきました。まず、高級なショッピングモールに入り、日本にもあるビアードパパのシュークリームと中国風のお好み焼きと西安の伝統料理を食べました。お好み焼きは日本の元は全く違い、日本でいうとん平焼きみたいなものでした。生地には少し香辛料が入っており、北京烤のソースやゴマが入っていました。パクチーは私たちが苦手だったので抜いてもらいました。私は粉ものが大好きなので、すぐに好きになりました。一口食べただけで好きになりました。西安の料理は平べったいビーフンのようなものでしたが、ビーフンではないそうです。酢が効いていて口当たりが爽やかでした。少し回っていると高級なものがたくさんありました。見ているだけで楽しかったです。そのあとは大きな書店に行きました。本当に広くてびっくりしました。

私はこのとき疲労のピークに襲われましたが、丁先生が荷物を持ってくださり、すごく楽になりました。本当にありがたかったです。荷物が重くて今回は本を買いませんでしたが、また来て何冊か買いたいなと思います。それから、屋台の方へ向かいました。入り口のところから、サソリやヒトデ、幼虫やコオロギの揚げたものが置いてあり、本当にあるのだと感動するとともに、これを食べるには相当な勇気がいるなと思いました。あとで、他の仲間たちと合流すると、女の子たちがサソリや幼虫を食べたと言っていて本当に驚きました。サソリは桜エビ、幼虫は芋のような感じだったそうです。私たちはサンザシを食べました。思っていたほど酸っぱくなくて、美味しかったけど量が多すぎました。



そのあとはみんなと合流して今度は餃子を食べに行きました。本当に本当に美味しかったです。ですが、私のお腹はもう一杯であまりたくさん食べられなかったのが残念です。べ終わった後に、みんなとは別れ亭先生のお家へ向かいました。北語から離れているということも納得できました。地下鉄とバスを乗り継ぎ、到着しました。とても立派なマンションで、軍の管轄下にあるそうです。私はすごく緊張していましたが、すごく暖かく出迎えてくださり、本当に安心しました。私の拙い中国語も必死に理解しようとしてくださいました。分からなかったり、聞き取れなかったりすることばかりでしたが、丁先生や先生の奥さんが優しい中国語や日本語を使ってサポートしてくださり、たくさん会話をすることができました。本当に嬉しかったです。お父さんは夏川りみさんが大好きだそうで、お母さんは谷村新司さんが大好きなそうで、私は夏川りみさん歌を披露しました。恥ずかしかったけど、喜んでもらえて本当に良かったです。

また、北京の一般家庭を見ることができたのも大きなことでした。しかし、バスルーム以外は日本と全く変わりありませんでした。バスルームはセパレートではなく、浴槽もありませんでした。驚きましたが、寮でもそうなので慣れてきており、不便には感じませんでした。先生のお母さんの手料理もいただきました。すごく美味しかったです。やはり日本の家庭料理とは違いますが、外食したときとはまた違うあたたかさを感じました。先生のお母さんは上海出身なので北京の料理とは少し違うようですが、私が実家に帰ったときと同じような空気を感じることができて、なんだかすごく嬉しかったです。一つの部屋を貸していただきゆっくりすることもできましたが、今日1日で何日分のご飯を食べたのかはわかりません。親切なみなさんに本当に感謝いたします。