2日目

2015.2.26  2日目


  今日は朝から大学を見学しました。島根大学の三倍以上はある校舎をひたすら眺め、覚えるのに苦労するだろうなと思いました。学生証を手に持ち、国際交流の担当の先生のところへ行くと、非常にきれいでゆっくりな中国語で歓迎してくださいました。これまでもそうですが、郭先生に関わっている先生とたくさん対面し、挨拶をしました。それほど中国においても礼儀があるのだなと感じました。その先生の中国語については、私はところどころしか聞き取れませんでしたが、仲間の一人が上手に要約して翻訳していたため、触発させられました。私もリスニング力を上げていきたいと思います。他の仲間も生き生きとしてきて、向上心が高まりました。私も貪欲に、得られるものは得られるだけ全部得て帰ろうと思います。

 お昼からは中国銀行に行き、両替等を行いました。春節のお休みで係りの人が一人しかいないということに驚きました。今日の天気が非常にいいのは工場がお休みだったからでPM2.5が降っていないのかという話になりました。日本人ならではの会話だと思います。両替には手数料がかかるため、全員が一緒に両替をしてもらいました。全員に手数料がかかるよりも、一人分に抑えようとする知恵を知りました。

  そのあとは繁華街へ行き、星巴克(スターバックス)や肯德基(ケンタッキー)などを見つけては喜びました。スターバックスやUNIQLOが入っている建物に入ると、Wi-Fiが使えてみんな大喜びしました。それほどみんな家族や恋人、友達と連絡を取りたかったのです。やはりそれぞれみんな不安は大きいのかなと思います。そのショッピングモールから帰るときの北京の交通マナーや路面を横切る電車に驚きました。信号無視は横行しているし、どの車も歩行者がいても止まろうとしません。また、普通の道に急にバリケードが敷かれ、電車が通って行きました。ここで改めて私は中国に来ているのだという実感がわきました。

  そのあとは、大学の近くの超市(スーパー)でお買い物をしました。日用品はもちろん、一番必要なのは水です。始めからお腹を壊すのが怖かったのでうがい等は清涼水で行いました。また、食堂に飲料水やお茶などは置いていないため、自分で持っていく必要があります。物価は以前に比べると大分高くなったようですが、日本と比べると食料品はまだ安いです。水は500mlのペットボトルの水は約20円です。日用品については日本と変わりませんでした。私は、寮に思ったよりも備品がなかったので、洗濯用洗濯バサミやトイレットペーパー、水等を購入しました。トイレットペーパーがないのには正直驚きました。



  最後は北京烤を食べに行きました。隣の席に、高校卒業後から北語に留学し、中国語を一から中国で始めたという私と同い年の中原さんが座っていました。彼女の行動力や決断力に圧倒されながらいろんな情報をもらいました。中国語での日常生活に困らなくなったのは学習を始めて半年だそうで、現地で勉強することとやる気の力はとてつもない力を持っているなと思いました。また、食堂は3階が一番美味しいけれど少し高いことや、北京のWi-Fiの設備は日本よりも優れていること、そして長く住めば愛着がわき、こちらで生涯を過ごしてもいいなという気になるということでした。生の声が聞けたため、すごく嬉しかったし、ためになりました。
  
 さらに、丁先生や北語の先生や仲間の一人の話では、中国の方言のシステムは日本とは少し違うということも聞きました。日本では、書き言葉についてはどこの地域も共通であり、文法に違いは生まれず、話し言葉にのみ違いが生まれますが、中国では文法も変わってくるために、書き言葉も話し言葉も変わってしまいます。すごく興味深く聞かせていただきました。

  料理についてはすごく美味しかったです。少し脂っこいものもありましたが、どれも日本にはない料理で面白かったです。北京烤は皮に巻いて食べました。鶏の皮がパリパリのした食感でソースともマッチし、本当に気に入りました。

 帰りは、今廈門大学の院生であるKさんとお話しすることができました。貧乏学生をしているとおっしゃっていましたが、今後の計画や夢を聞いていると壮大で、とくに「人が好き」だという言葉に説得力があり、とてもかっこよかったです。すごく親切な方で、考え方が全く違う私の考えも全て聞いてくださり、彼なりのアドバイスもいただきました。この出会いは私の中で大きなものになりました。

 部屋に帰るとなぜか心細くなります。優しく送り出してくれた家族や友人に感謝し、またたくさんの面倒を見てくださる先生方に感謝し、今後も頑張っていこうと思います。