3日目

2015.2.27  3日目


  今日は朝から試験がありました。少し慣れたせいか、寝つきも良かったため、すっきりと目が覚めました。みんなで試験会場に向かいましたが、一向に教官がきません。どうしたものかと待っていると、建物を間違えていると連絡があり、すぐに実際の試験会場へ向かいました。会話のみの試験で、みんながいる前で試験が行われました。みんなそれなりに緊張したと思います。私は日本名のあいうえお順が早かったため、一番に呼ばれました。テンパってしまったため、あまり覚えていませんが、“你每天学习汉语几个小が聞き取れなかったのは少しショックでした。内容については、難問か私のことについて質問された後、5問ほどの中国語の文を音読し、そのあとまた何問か質問されるという構成でした。思っていたほど難しくない内容でしたが、聞き取れない部分は結構あったので、もう少し勉強すべきだったかなと思います。試験は15人全員が終わるまで約一時間ほどでした。

  そのあとは図書館へ行き、中を見学しましたが、開いているところはほとんどなく、見学できたのは自習室と一つの閲覧室のみでした。内装については、日本のように解放的ではなく、個室が並んでいるというような形で、分野ごとに本が分類されているようでした。図書館の中に大学院生の研究室があるのには驚きました。


  仲間と解散し、数人で学内の探険を始めました。まずは体育館に行こうと張り切っていましたが、屋内シューズを持っていなかったため、中には入れませんでした。なので、体育館の横にあるカラオケボックスを覗きましたが、外から見ると高架下のトンネルのようになっていて不気味でした。しかし、日本のポスターが二枚ほどあったので少し親近感が湧きました。そのトンネルを進むと小さな入口が見えました。中は狭そうで、あとで先生にこのカラオケについて聞いてみると、「あまりよくないかも。」と言っていました。でも、子どもの頃にしたような探険ができて面白かったです。また、バスケットコートの裏の売店にも行きました。本当にスーパーと同じくらいたくさんの商品がありましたが、値段が高く、何も買いませんでした。一人の友達はポストカードを買っていました。
 お昼になり、みんなで食堂に行きました。食堂の一階はあまり美味しくないけど安いのが特徴らしく、日本人にとっては食べにくいものが多かったのですが、友達がふりかけを持ってきていたのは本当に賢いなと思いました。ご飯は日本のものとあまり変わりませんでした。
 
 クラス分け発表が15:00にあったので、それまでの時間は自由行動で五道口にあるUセンターに行きました。昨日も行った、ユニクロやスタバの入っているお店です。Wi-Fiは使えますが微博(ミニブログ)や微信(we-chat)しか使えなかったのであまり役に立ちませんでした。発表までにはまだ時間があったので、店内を見回っていると、日本で見るような商品がたくさん並んでいました。その値段を見ると、すごく高くて本当に驚きました。例えば、DHCのリップクリームは日本では700円らしいのですがここでは136(2700)で、ユニクロのストレッチパンチも日本では2000円ほどですが、こちらでは126(2600)でした。その他のものも基本的に全てのものが高かったので、このことで、中国人が日本へきてたくさん買い物をしている理由がわかりました。しかし、なぜ中国では日本と違って自国で生産ができるのにそんなに値段が高くなるのだろうという疑問が浮かびました。まだその答えはわかっていません。何か大きなことがあるのかもしれません。

スタバにも入ってみました。相場としては日本より100円ほど高いのかなと感じましたが、そこで出会った日本語を勉強しているという中国人の女性に話を聞くと、彼女たちにとってその値段についてはあまり気にならないということでした。物価は北京の方が日本よりも安いだろうと思っていたので、衝撃を受けました。スタバには、よりよいWi-Fiの環境を求めて入ったのですが、スタバでもパスワードが必要だったため、入れずじまいになってしまいました。親と連絡が取れないため、少し心配です。

15時前にみんなで集まり、クラス分け発表を見に行きました。結果はB16でした。難易度はAから順にどんどん難しくなっていくため、実力としては妥当かなと思っています。B16Bのなかでも一番上みたいなので気を引き締めて頑張りたいです。郭先生もおっしゃっていましたが、ここでは日本ではできないリスニングやスピーキングを中心に進めていきたいと思います。

  発表後はまた自由行動だったので、丁先生とタンティエンと清華大学や北京大学を訪れました。清華大学はすぐ近くまで歩いて行けました。本当に大きな大学で、出口がわからなくなってしまうほどのようです。街並みのように見えます。記念撮影をして大満足でした。北京大学までは少し距離があったのでバスで向かいました。北京で初めて公共のバスに乗りました。交通カード(地下鉄と同じ)に五道口でお金をチャージしておいたのでカードをかざすだけで簡単に乗れました。バス内は欧米のバスと似ていて長く、またバスの真ん中あたりに運転手さん以外にもう一人乗務員さんがいました。これは初めて見た光景でした。また、北京は交通マナーがあまりないため、スピードもすごく速く、割り込みなどもしていて少し怖かったですがスリルを感じてしまいました。

北京大学につき見学を始めました。建物も大きく、静かに存在感を出していました。少し進むと、古風な中国の建物がたくさん見えてきました。文化遺産にも登録されているそうで、100年もの歴史があるといことでした。趣があり、すごく気に入りました。大学の真ん中あたりから蔓がたくさんはっている古い建物がありました。北京大学がまだ北京大学でなかった頃の学部棟だったそうで、これも文化遺産だそうです。散歩道を抜けると庭園につきました。ものすごく広くて、偉人がここで物思いに耽ったり女性が大声で発声していたりしていたそうです。その情景を思い浮かべると、大学がなんのためにあるのかを示しているようにも感じました。そこを抜けると外国語学部を見つけました。中には入りませんでしたが、荘厳な感じがしました。東門から西門まで通り抜けました。西門は東大の赤門と似たような感じで少し古く味のある佇まいをしていました。

 そのあとは夕食を食べようとしゃぶしゃぶ屋さんに入りました。大きな鍋が二つに仕切られていて、トマトスープとキノコスープが入っていました。主食には小という小さなパンのようなものが出てきました。初めて食べたのは、小、鳥の血豆腐、中国の羊肉でした。どれも独特な味や香りがありますが、食べられないことはなく、新鮮な感じがしました。また、中国の梅ジュースも初めて飲みました。日本のものとは少し違っていましたが美味しかったです。

 帰りには丁先生オススメのケーキ屋さんでケーキを買って食べ歩きをしました。都会で食べ歩きをするのには戸惑いましたが、中国では当たり前のことのようです。味は日本のものとあまり変わりありませんでした。日本よりもやっぱりちょっと安いです。

  歩いていると、IT企業の看板がたくさん見えてきました。Microsoftのアジア支部を始め、中国を代表する会社が立ち並び、都会でビジネスな感じを味わいました。
  
 そのあとはタクシーを拾い、超市まで送ってもらい水をたくさん買って帰りました。本当に必要なのです。ペットボトル12本入りで約140円でした。

 今日は空がとても曇っていました。気温も低かったので曇りなのかなと思っていましたが「これがPM2.5だよ」と教えてもらいました。少し心配です。また、今日私は初めて寮の外でトイレに行きました。公共のトイレにはトイレットペーパーがありません。必ず、携帯用のティッシュを買って持っておくことが必要です。

  丁先生のおかげで、清華大学や北京大学に行くことができました。いつも気にかけてくださって本当にありがたいです。昨日まではめそめそしていましたが、今となってはクラス分けが決まり、教科書も手に入ったので、授業を受けるのが楽しみになってきました。