2016年留学 7日目

201631() 留学七日目
 


  今日でもう一週間です。そろそろ日本が恋しくなるかなとも思ったのですが、意外とそうでもないです。多分島根より随分便利な所に住んでいるからでしょう。強いて言えば、日本食が食べたいとか湯船に浸かりたいとか、その程度の恋しさです。北京の交通事情にも慣れてきたので車が来てても怖がらずに渡れます。まだあと三週間、たくさんのことを経験したいと思います。

 今日は新たに听力の授業も始まり、口语听力の授業を受けました。口语の授業では「教科書を見ないで答えてください」と言われ、课文の内容を覚えた上で答える問題がたくさん出されました。自分で内容を思い出しながら話すのは結構難しくて、時々文法が間違ってる答えなんかも言っていたと思いますが、何とか言いたいことが伝わっているみたいなので、自信をもってもっとはっきりしゃべろう、と思いました。その後の听力の授業では、先生が説明の中で知らない単語をたくさん使われるので、理解するのがすごく大変でした。スライドで出された生词を習っている時も先生がその場で作った句子を復唱するので、何を言っているのか聞き取らなきゃいけないし、その意味も理解しないといけなかったので難しかったです。また课书に載っている問題も、中国の習慣を知っていないと何の話なのかよく分からないものもあったので、個人的に一番難しい授業は听力なんじゃないかと思いました。同学たちも難しそうにしていました。

 その後、お昼を同学佐藤森胁大平と一緒に食べました。本当はここに高桥もいるんですが、彼は体調不良で寮に帰ってしまいました。ちょっと心配です。私も海外で体調を崩すのは怖いので気をつけたいと思います。四人で食べている時「そろそろ食堂の二階のご飯には飽きたから、三階に行きたいね」という話になりました。三階の方が種類が豊富そうなので行くのが楽しみです。

 二時からは中国茶の講習会を受けました。中国茶の芸術のことは「茶艺」と言い、味を楽しむ日本の茶道とは違い、香りを最も大切にしているのが特徴だそうです。道具もいろいろあり、中国茶を淹れるときに使う茶碗「盖碗」や日本でいう急須みたいな「茶壶」など他、専用のお盆、匙、ガラス製のポットなどいろんな道具が用意されていました。日本よりも道具数が多いです。お茶の分類は全部で6種類あり、それぞれ「白茶」「绿茶」「黄茶」「乌龙茶」「红茶」「黑茶」と茶葉の色で呼ばれています。お茶は発酵の具合や産地で違うものだそうで、その細かい違いを楽しむのが茶艺だそうです。茶艺の手順は①看茶问香看汤色品茶看叶だそうで、お茶を淹れる前の茶葉から最後に淹れ終わった茶葉まで見て楽しむのは、他のお茶文化のある国には無い作法で面白いなと思いました。淹れ方も少し手間がかかり、お湯で茶器を温めたり、ゆっくりお湯を注いだり、最初に淹れたお茶は飲まないので一回捨ててお湯をまた注ぐなどしておられました。お茶は温度やお湯を注ぐ速さでも味に変化が出るものなんだそうです。特にびっくりしたのは、茶器を温めるためのお湯や、最初に淹れたお茶を全部お盆の上に流していたことです。そのためのお盆なのか、とその時初めてお盆の意味が分かりました。今回は白茶黄茶普洱茶茉莉花茶をいただきました。みんなで飲む時に、お茶を注いでもらった時のお礼の仕方を教わりました。人差し指と中指で机を二回叩くというもので、これで「谢谢」という意味になるんだそうです。これはお茶の席でもお酒の席でも使えるらしいので覚えておこうと思います。お茶を飲んでみると、味の細かい違いはまだよく分かりませんが、なんとなく香りが違うなという気がしました。中国の優雅な文化に触れられてとても楽しかったです。先生が教えてくださった「马莲」というお茶の専門店街も行けたらいいなと思います。


 夕食は丁先生と奥さん、島大組で烧卖を食べに行きました。本場のものは日本よりも大きくて少し形が小笼包みたいでした。中身が羊肉のものは特にジューシーで美味しかったです。このほか牛の胃袋や豚の胃袋の料理、白菜とカラシの料理、スープがほぼラー油な煮込み料理などいろいろ先生の選んでくださった料理を食べました。特に豚の胃袋が食感がコリコリしてて、ピリ辛の味付けだったので美味しかったです。さらにお店を変えてロバ肉にも初挑戦しました。出された料理はパニーニみたいなもので、挟んであるお肉がロバ肉です。臭みがあったりするのかと思いきや、味付けがしっかりしているおかげか、以外にも食べやすくて美味しかったです。


 17に戻って7時から初めての汉语桥に参加しました。私達島大・広大・修大の留学生の他何人か外国人留学生が参加していました。最初に隣に座っていた、修大の子の同屋のフランス人と軽くお話をしました。その後、クラスごとに分けられ、さらに4人グループを作ってお話をしました。私は大平北语の一年生の中国人学生、韓国からの留学生とグループになりました。Cクラスのメンバーなので割と話が弾み、旅行したことのある国の話や大学での専攻分野、趣味、異性を選ぶうえで大事だと思うことなどの話が出来ました。 留学するまで外国の人達とこんなにいろんな話が出来たことがなかったので、こうやって中国語という一つの言語でつながりあえるのがすごく楽しいし嬉しい、と今日の汉语桥に参加して思いました。その後一緒にしゃべった韓国人学生さんとWeChatを交換し、「一緒に頑張ろうね!」とお互いメッセージを送りあいました。次回の汉语桥も楽しみです。

投稿者:岡 明歩
編集者:丁 雷





3 件のコメント:

  1. 中国留学セミナー
    法文学部二年奈良嘉晃

    一週間経っても、毎日非常に充実した内容の日記を書かれていて驚きです。本当に同じ留学先だったのかと疑ってしまうほどです。
    中国茶の体験は、時間はとても長いですが非常に有意義でありました。まず日本では体験できません。ぜひ一度は体験して、香り、味、そして作法を楽しんでみるべきです。
    ちなみに私は
    老师:你们知道别的茶吗?
    我:大麦茶!
    老师:麦茶はお茶じゃない!!(日本語で)
    我:!?!?!??!?
    というやりとりを、麦茶愛好家として未だに覚えています。

    漢語橋は語言大学留学の目玉といっても過言ではありません。先生から一方的に教えられるのではなく、同世代の中国人学生と交流を通じて生きた、実用的な中国語を学ぶ良い機会です。逆に、こちらの言葉・文化を相手に教えることもあります。中国人側は、外国語大学の日本語学科生だけあって、語学のレベルがとても高いです。彼らに負けないように、あと三カ月で語学力を向上させてから高密度な交流を出来るようにしたいです。

    追伸、実は現地で焼売も食べたことがありません・・・。

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  2. 授業で中国語を学ぶときの先生の説明も中国語なため、留学前に単語だけは、出来るだけ多く身につけておきたいと思いました。それから中国茶の体験があったとのことでしたが、なかなか別の国の文化を体験できる機会はないので、中国の文化を体験できたらいいと思います。それから漢語橋という交流があるそうなので、そこで実践的な練習ができればいいと思います。
    様々な国の人と交流できる機会もなかなかないのでこのような時間を大事にしたいです。

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  3. E174177

    中国のお茶文化についてとても興味があります。私は温かいお茶がすごく好きですが、飲む時が少なくなってきています。時々テレビで中国のお茶の紹介を見ますが、一杯を淹れるところからいただくまで、丁寧に丁寧に、時間をかけていて、初めて見た時は少し驚きました。日本にもお茶を点てる文化がありますが、それよりもっと道具や工程がたくさんあってお茶へのこだわりを感じます。便利な時代になり、一般家庭では茶葉の入ったパックを入れて沸かせばできあがりというのが当たり前になりつつありますが、たまにはお茶を丁寧に淹れて心を落ち着かせるのも粋だと思います。中国茶では烏龍茶やプーアール茶をよく飲みます。ジャスミン茶を飲んだ時は香りの良さに驚きました。お茶の香りを楽しむことは普段ほとんどありませんが、中国茶は香りが良いので、香りを楽しむというのも頷けます。様々な中国茶をゆっくりと飲んでみたいものです。

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